700年以上続く伝統の舞
毎年11月から3月にかけて東栄町内11地区で開催される「花祭(はなまつり)」。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、生まれ清まり、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る神事として、夜を徹して舞が行われる。
鎌倉時代から代々親から子、子から孫へと大切に伝承されており、毎年町外からも多くのファンが訪れ東栄町が1年で一番盛り上がる日となる。
観客も舞手と一体となって「て~ほへ、てほへ」の掛け声とともに祭りを楽しむことができ、いつしか音とリズムが体に染み込みやみつきになってしまう。
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自然と共存する神事
毎年1月から3月にかけて東栄町内4地区で開催される「しかうち神事」。県の無形文化財に指定されており、杉やアオキ葉などで形どった鹿を弓矢で射て、獣害から祈りをもって逃れようとする農民の信仰から生まれた神事。昔から猪・鹿などの獣による農作物の被害は農民の生活を苦しめるものであったため、この神事が生まれたと伝えられている。
夏の風物詩
毎年盆の時期になると東栄町各地で開催される「念仏踊り」と「手踊り」は町の無形民俗文化財に指定されており、伝統ある盆行事として夏を感じさせる。東栄町および三遠南信一帯の盆踊りでよく唄われている「おさま甚句」は東栄町が発祥の地と言われる。
間近で感じる爆音と火花
毎年夏に行われる花火行事。東栄町の消防団に所属する青年たちが、自らの手で火薬を詰めた花火を打ち上げるスリル満点のお祭り。
5寸ほどもある花火が目の前で打ち上げられ、山に音が響き渡り空いっぱいに花火が広がる様子は壮観。1メートルほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が抱えながら打ち上げる手筒花火も行われる。