9月19日(日) 星空おんがく祭(オンライン配信)にも出演します!
夜の森に響く、子どもたちののびのびとしたバンド演奏
東栄町の下田地区にある、廃屋を利用した子どもたちのためのバンド練習場。場所や機材を提供し、バンドの指導をしているのは町内で建設会社を運営する真柴浩志さん。自らも仲間とバンドの演奏を楽しんでいることから、子どもたちにも音楽を演奏する楽しみを味わってもらいたいと、場所を用意。中学生を中心に、現在15人ほどの子どもたちが週一回、練習に集まってきます。
人口3000人弱の過疎のまち、東栄町には中学校は「東栄中学校」ひとつだけ。1学年に1クラスずつ、全校で生徒数は57名(2021年現在)です。豊かな自然環境を誇る東栄町ですが、都市部から距離があり、面積の9割を山林が占めることから、子どもたちが遊べる場所や内容は限られてしまいます。
自らも2人の子どもの父親である真柴さんは、まちの子どもたちにできるだけいろんな経験を積んでもらい、豊かな人間に成長していってほしいとの想いから、約15年前からこの山のバンド練習場を始めたそうです。
ここから巣立ってバンドを結成、オーディション優勝や全国ライブハウスツアーと活躍する先輩ミュージシャンも!
豊橋市を拠点に活動する3ピースのロックバンド、Alstroemeria(アルストロメリア)。ギター&ヴォーカルを担当する伊藤陸斗くんは東栄町出身で、この山のバンド練習場でも練習していました。ここを卒業後、高校生のときに友達とAlstroemeriaを結成。
現役高校生バンドがリアルに想いを歌う曲「拝啓、十八の春へ」は、ロッキング・オンが主催するバンド・アーティストのオーディション、RO JACK (for COUNTDOWN JAPAN 20/21)で優勝アーティストの5組の中に選ばれるという快挙を遂げました。アルバムのリリースや全国のライブハウスツアーなど本格的な活動を始め、個性と才能溢れる若い彼らに注目が集まっています。
伊藤くんの活躍は後輩たちの憧れでもあり、夢へとつながる目標。将来またここで練習している子たちの中から、Alstroemeriaのように全国で活動を展開していくミュージシャンが現われるかもしれません。
山の豊かな自然の中で仲間と純粋に音楽を楽しんだ経験が、人々の心を揺さぶる音楽を生み出す原点となる!?そんな物語が始まる可能性を秘めたここでの活動。これからもますます楽しみですね。
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