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花祭をいつもと違う角度から楽しむ

2019年1月29日(火)

イベント・お祭り

花祭をいつもと違う角度から楽しむ

花祭といえば「約700年の歴史がある」「国の指定重要無形民俗文化財」「赤い鬼が出てくる」という印象を持っている方が多いのではないでしょうか?
今回はちょっと珍しい角度から花祭をご紹介します。

神様たちの花祭

多くの祭りと同じように花祭も神様に捧げられています。
花祭で神様たちは一体どうやって過ごしているのでしょうか?

①招かれた神様はまず舞庭(まいど:舞が行われる場所)の角にある榊に寄り付きます。
②次に榊から中央へ向けて伸びる神道(かみみち)と呼ばれる飾りを通り、湯蓋(ゆぶた)(もしくは びゃっけ)へと辿り着きます。
③そして下の釜から湧き上がる湯気に乗って釜の上に降臨します。
④こうして神様は釜の上から舞を鑑賞します。

釜の周りで舞うのはその為なんですね。

「高嶺まつり」、「辻固め」

神様がいるのは舞庭の外にもあります。

小高いところにある「高嶺まつり」と低いところにある「辻固め」です。
ここで招かざる神様をガードしています。
高嶺まつりは天空からの神様、辻固めは地面からの神様の為に用意されます。

写真は中在家の高嶺まつりと辻固めです。
地区によって少しずつ違うので、その違いを比べてみるのも面白いでしょう。

  • 辻固め

    辻固め

  • 高嶺まつり

    高嶺まつり

湯蓋(びゃっけ)や神道の色

また、天井の湯蓋(びゃっけ)や神道などの色にも注目してみましょう。

中設楽地区と河内地区は白一色ですが、他の地区は赤や黄色などカラフルです。

これは招いている神様の違いを表しています。
白一色の飾りは神様のみを招いているのに対し、カラフルな装飾は神仏を招いています。

  • 中設楽地区

    中設楽地区

  • 月地区

    月地区

次回、花祭を観る時はぜひこれらのことにも注目してみてください。
一味違う花祭を楽しんでいただけるでしょう。

花祭の飾りや舞などひとつひとつには意味があり、今回ご紹介した以外にもたくさんの謂れ(いわれ)があります。
花祭りより繋がる古(いにしえ)に触れてみたい方は、ぜひ東栄町に遊びに来てくださいね。

→花祭特集

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