頂上への道は、くさり場・はしごの連続!?
見どころ満載の登山コース
明神山への登山は、東栄町側(三ツ瀬口)からと新城市側(乳岩峡入口)の2種類が代表的なルートですが、東栄町の尾籠の岩山などからも登ることができます。今回は、東栄町のまちを走る国道151号線を脇に入った先。三ツ瀬口から登山を始めました。
登り始めは暗い杉林ですが少しすると1合目に到着。1合目には、銀明水(濫觴の水)という湧水が出ています。濫觴(らんしょう)とは、どんな大河も一杯の杯に溢れる程度の水から始まるという意味だそうです。また、登山口から1合目までは大木が立ち並んでおり、その迫力を感じることもできました。1合目を過ぎるとくさり場やはしごのスポットが出てきます。急な岩場をくさりやはしごを頼りに登っていきます。進んでいくごとにくさり場の傾斜が激しくなり、スリルも増してきます。もちろん細心の注意は必要ですが、アクティビティを楽しむように登ることがでます!
360°絶景!スリル満点の馬の背岩
頂上が近づいてくると生えている植物も変化し、愛知県の天然記念物にも指定されている「ホソバシャクナゲ」の群生なども見ることができました。8合目までたどり着く「馬の背岩」と呼ばれている大きな岩の上にはしごが伸びています。岩の上へ上ると一気に視界が開け360°絶景を望むことができました。馬の背岩は、名前の通り馬の背中を歩くような幅の狭い岩で両サイドが崖になっているため、スリル満点です。しかし、そこから見る景色はとても素晴らしいもので、南側を見ると宇連ダムによってできた鳳来湖を一望でき、美しい景色に心が和らぎました。
山頂到着!まちを見下ろす展望台
登り始めて約2時間半。ついに山頂に到着しました!山頂には、赤い2階建ての展望台があり、東栄中学校や下田の集落など東栄町の町並みを見下ろすことができます。普段は反対から明神山を見上げていることを思うと、ずいぶん高いところまで登ったのだと実感します。また、展望台からは南アルプスの雪山を眺めることができます。この日は見ることができませんでしたが、条件が良いと富士山も見えるそうですよ!
登山を終え下山していきましたが、下山時も油断は禁物です。急な斜面や岩場は、登りよりも下りの方が危険な場所が多くありますので、ご注意ください。
明神山への登山、標高は比較的低いほうですがくさり場やはしごなども多く少々覚悟が必要ですが、しっかりと注意して登ればアクティビティとして楽しむことができます。頂上や馬の背岩からの素晴らしい景色をぜひ見に行ってみてください!
また登山コースがいくつかあるので、いろんなコースを楽しんでみるのも面白いですよね。