探検家がプロデュースする究極のエンターテインメント体験
東栄町の古戸地区にある「古戸の風穴」。ここを利用した洞窟ツアーを主催する「asobibito」を立ち上げたのは、現役の洞窟探検家であり国内外で数々の洞窟ツアーを担当してきた松下剛士さん。日本ケイビング連盟の理事も務めていて、若手スタッフを育てながら日本にケイビングの楽しさを広めている洞窟のプロです。愛知県最大の洞窟である「古戸の風穴」には10年ほど前から調査に通い、地主さんと相談を重ね、2024年に自ら東栄町に移住してツアー主催を開始しました。「昔から人が行ったことのない場所に行きたくて、最初は宇宙飛行士になりたかった」という松下さん。宇宙の夢は叶いませんでしたが、それなら地球上に残された未踏の地は洞窟だ!と洞窟探検家の道へと進みました。そんな根っからの探検家がプロデュースする究極のエンターテインメントをご紹介します。
ケイビングの楽しみ方をぽたびチームが体験してみました!
ケイビングとは、"cave(洞窟)する"、洞窟で遊んだり探検したりする、の意味。
ツアーに参加するにはまず用意された専用のつなぎに着替え、プロテクターとヘルメット、ライトを装着して挑みます。町の中心地区にある集合場所から風穴入り口まで車で移動し、いざ真っ暗な洞窟の中へ。「古戸の風穴」は直線距離で最奥部まで約270メートル、ルートの総延長で約1500メートル、全体の高低差約20メートルの規模。参加者が進むルートはあらかじめ念入りにチェック、整備され、安全はプロによってしっかり確保されています。
洞窟に入ると早速、天井に逆さまにぶら下がっているコウモリさんたちが。寒い時期は冬眠していて仮死状態にあるそうで動きません。さあ、ツアースタートです!
洞窟の穴だけでなく、ツアーの中身も深い!
ツアーでは単に洞窟の中を進むだけでなく、洞窟を知り尽くした松下さんならではの興味深いガイドトークを聞きながら神秘的なルートに導かれていきます。コウモリといった洞窟にいる生き物の話や、洞窟がどうやってできているか、特徴的な石や地質の話など何億年単位の話に知的好奇心を刺激され、想像力をかき立てられながら真っ暗な中を非日常体験へと突入していきます。
え!狭い!お!暗い!あ!通れた!わ!きれい!ギリギリを進む先に感動体験
手付かずの自然のままの洞窟を進んでいくのは簡単なことばかりではありません。松下さんのアドバイスを聞きながら、洞窟の穴に体を合わせて時にはギリギリの空間を前進していきます。暗い洞窟で一瞬ぽつんとひとりになり不安になったり、体の動きが慣れてきたころにさらに難しいポイントに直面したり。予測しきれない体験の連続が自然が織り成す洞窟ツアーならではの魅力でもあります。洞窟内は年間を通して気温は一定に保たれ、ここの風穴ではだいたい10度程度。水のある場所もあり、泥んこになりながら子どものように無邪気になって身を任せることで初めてをたくさん体験することができ、地面の奥底に眠る神秘的な光景に出会うことができます。
ユニークな地形を誇る奥三河でさまざまなアクティビティツアーをプロデュース
洞窟ツアーではレベルに合わせたコースも用意されていますので、初歩レベルコースを体験した後は、ぜひ上級レベルコースにも挑戦を!その他、「asobibito」では奥三河エリアで「絶景シャワークライミング」ツアー、「清流パックラフト」ツアーも提供。太古の昔は海だった場所が時間をかけて隆起し、火山活動を経て形成されたこの地域。地球の長い長い営みが生み出したさまざまな自然の造形に体を丸ごと預け、童心に返って楽しんでみてはいかがでしょう。
asobibito
取材協力/問合せ: asobibito
TEL: 090-6935-9426
住所: 東栄町三輪下河内66
ケイビングツアー: ひとり10,000〜(小学5年生以上から参加可)、集合時間: 8:00 もしくは 13:00