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ワラーチ作り&ナチュラルランニングの体験をしてきました!

2019年8月27日(火)

イベント・お祭り

ワラーチ作り&ナチュラルランニングの体験をしました!

8月25日のき山学校で行われたワラーチ作り&ナチュラルランニングの体験。
ワラーチとはランニング用のサンダルです。素足感覚で走ることができ、身軽で気持ちがいいことからワラーチランニングが注目されています。自分の足にぴったりなワラーチを作り、それを履いて走るための基本的な動きが学べる実技講習を体験しました。

ワラーチとは?

もともとはメキシコ北西部の山間部の先住民ララムリ(タラウマラ族)が履いているサンダルです。
ララムリは日常的に長距離を走ることから走る民族と呼ばれており、彼らが履いている謎の履物としてワラーチが紹介され話題を集めるようになりました。
ランニングシューズなどと比べソールが薄く、より素足に近い感覚で走ることができるワラーチ。地面に着地した時の衝撃がそのまま足に伝わってくるので、緩衝材などに頼らない、人間の足が本来持っている機能を引き出す走りを身につけることができます。

正しい走り方を身につけることで足の故障をしにくくなり、また扁平足など足の悩みについて緩和されるなどの効果もあるそうです。

自分の足に合わせて作る、たった一つのワラーチ

今回の体験で使用するワラーチの材料は、
・ソール
・ソールに貼る滑り止めシート
・結び紐
の3つになります。ソールはイタリアの靴底メーカー・ビブラム社製のものを使用。紐は好きな柄と形の物を選び、制作開始です。
自分の足の形を厚紙に計り、ワラーチの大きさを決めます。次に紐を通すため、親指と人差し指の間やくるぶしなどに印をつけていきますが、印をつけた自分の足型を見ると左右で位置が違ったりします。作成した型紙に合わせてできたワラーチは、オーダーメイドのものになるのだと実感します。

次にソールとなる8mmのゴム板をカッターで足の形に切っていきます。この作業が一番大変です。体験には小学生の子ども達も参加していましたが、講師の方や親御さんと協力して作業をしていました。
次に切ったソールにシートを貼り付けます。シートにソールを乗せ、その上で10分ほど足踏みをしてしっかりと接着させます。貼り付けたシートの上から印をつけ、その位置に穴を開けて紐を通して完成です。
最後にワラーチを履くために、紐の結び方を教えていただきます。一度結んでしまえばすっと履けるようになりますが、覚えるのはなかなか大変です。

実際に走ってみよう!ナチュラルランニングの講習

足に負担の少ない本来の走り方に矯正するという特性を引き出すため、ワラーチを履いたときの走り方について講師の方に教えていただきました。走る時の姿勢や、かかとなのかつま先なのか足を下ろした時どこが最初に地面に着くかなどを意識して、スキップやランニングを行いました。普段のように走り出すと、ワラーチはパタパタと音がします。このような走り方はよくありません。着地面などを意識して体重の移動を考える必要があります。また足を擦って走らないようにするトレーニングも行われました。腿を上げて降ろすようなイメージで、トントンと走る練習をしました。

実際にワラーチを履いてできること、注意すること

日常的にワラーチを使用している講師の先生から特徴を伺いました。
・履き始めは、いつも使っていた筋肉とは違う筋肉を多く使うことになるので足を痛める可能性があります。疲れや違和感を感じたら無理をせず、足の様子を見ながら走るようにしてください。
・ワラーチはサンダルですので足が布などに守られていません。その分シューズに比べてけがをする可能性があります。注意をしてランニングをするようにしてください。
・冬場などにもご利用いただけます。五本指などのソックスの上からでもワラーチを履くことができます。
・ビーチサンダルや下駄のような形ですが、かかとの方にも紐がかかっていることで体重が分散して指の間は痛くなりにくくなっています。
・水辺や雨などで濡れた道も快適に走ることができます。シューズを履いていた場合、水が染み込んで走りにくくなるような道でも、最後までさっぱりと走ることができます。

記事作成スタッフレビュー:内藤菜穂

私は今回の体験でワラーチを初めて着用しましたが、素足にフィットする感覚が心地よくて歩き出したくなるような気持ちがします。まだしばらくはサンダルも履きたい季節ですので、自分で作ったワラーチを履いて出かけてみたいと思いました。
主にランニングやアウトドアを趣味にしている方が参加されたこの体験ですが、今年で2回目の開催になります。リピーターの方もいらっしゃってワラーチは魅力的な履物なんだと感じました。また、作成したワラーチを踏む第一歩は会場となる古い木造校舎「のき山学校」になります。素足の近くで触れる木の板の学び舎もこの体験でしか味わえないものではないでしょうか。

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